スマホの辞書登録で「を」を活用する方法

スマホの辞書登録で「を」を活用する方法
ヨス

執筆者

ヨス(矢野洋介)
業務効率を改善し、タイムパフォーマンスを高める時間最適化の専門家。「単語登録」の便利さを伝える「単語登録エバンジェリスト」。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)、『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。Yahoo!ニュースTech Team Journalでも執筆中、Schoo(スクー)講師

パソコンより文字入力に手間がかかるスマホ。文字をスムーズに入力するカギは「辞書登録」です(参考:単語登録のやり方)。

本記事では、を活用したスマホの辞書登録について紹介します。

日本語では「を」からはじまる言葉がない

日本語では「を」からはじまる言葉がないことをご存じでしょうか?

たとえば、「丘」は昔の仮名づかいでは「をか」と表記していたようですね。

今はもちろん「おか」と書きます!

現在は、語の最初にくる「を」は、すべて「お」になっているため、「を」からはじまる言葉は存在しないのです。

「を」をあえて語頭につけて辞書登録しよう

ということは、語の最初に「あえて『を』を付ける」という辞書登録ワザが使えるということです。

☆123 
ABC空白
あいう改行
   、。?!
「を」を入力する例

たとえば、こんな辞書登録はいかがでしょうか?

辞書登録例

  • 今日は帰るのが遅くなります。
  • をお

「お(『遅くなる』の略)」の前にを付けることで、変換候補が競合として出てこなくなります

変換候補が競合として出てくることについてはこちらをどうぞ。

競合する変換候補をなくする方法

【オススメ】「を」をつけると「カッコに入った」の意味

わたしの場合、が付けるときは「カッコに入った」という意味をもたせています。

たとえば、で、「【 例 】」を辞書登録しています。

辞書登録例

  • 【 例 】
  • をれい

(れい)」の前にを付けているだけですね。

ほかにも、次のような辞書登録をしていますよ。

単語読み理由
【 参考 】をさんこうを頭に付けて登録
【 重要 】をじゅうよう
【 再送 】をさいそう
【 至急 】をしきゅう
【 例 】をれい
「を」を付けた辞書登録例

登録するときに、「カッコ」と「文字」の間にスペースも入れて登録しておくと見やすいです♪

カッコに入った数字の辞書登録

さらに発展させて、カッコに入った数字の辞書登録もオススメです。

【1】」や「【2】」の入力は、フリック入力では手間がかかります。

左上にある☆123をタップして、数字用のキーボードにいちいち切り替えないといけませんから……。

☆123 
ABC空白
あいう改行
 ^_^、。?!
「☆123」の場所

こんなにめんどうだと、「【1】」や「【2】」のような「カッコ付きの数字」を入力する気がなくなります……。

そこでわたしは次のような辞書登録をしています。

単語読み
【 1 】をあ
【 2 】をか
【 3 】をさ
【 4 】をた
【 5 】をな
【 6 】をは
【 7 】をま
【 8 】をや
【 9 】をら
【10】をあわ
カッコ+数字の辞書登録例

なぜ、【 1 】のように登録しているのでしょうか?

「ひらがな」と「数字」のキーボードの位置で覚える

その理由はあいう☆123のキーボードの位置にあります。

通常のキーボードだと、次のように左上にがありますよね?

☆123 
ABC空白
あいう改行
 ^_^、。?!
「あ」の位置

数字のキーボードに切り替えて同じ位置を見ると次のとおりです。

☆123123 
ABC456空白
あいう789改行
 ( )[ ]0. , – /
「1」の位置

そうです。1の位置との位置は同じなので、【 1 】に登録しています。

これで、「ひらがな」「数字」のキーボードに切り替える手間がなくなります。

同じ要領で、【 2 】に登録していますよ!

まとめ

今回紹介した、スマホの辞書登録でを活用するワザですが、代わりに(長音)を使っても問題ありません。

大切なのは「この文字を頭に入れると『カッコに入った』という意味になる」というルールです。

パソコンよりも文字入力がめんどうであるスマホですが、辞書登録を活用して快適にしましょう。

著書の紹介

わたしは自他共に認める「効率化オタク」です。

そのわたしが、KADOKAWAさんから『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』という書籍を出版しました(おかげさまで重版もされました)。

この記事を気に入ってくれたなら、きっと満足していただけるはず。

単語登録の魅力を広めよう!
ABOUT US
ヨス
データ入力のアルバイトをしていた20代のころ、頭を使わなくてもよい「単純作業」をいかに頭を使って効率化するかに情熱を燃やす。この経験から、自分が効率化に異常な関心があることに気づく。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)と『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。