Google日本語入力で単語登録の辞書を複数管理する方法

複数の辞書を管理
複数の辞書を管理
ヨス

執筆者

ヨス(矢野洋介)
業務効率を改善し、タイムパフォーマンスを高める時間最適化の専門家。「単語登録」の便利さを伝える「単語登録エバンジェリスト」。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)、『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。Yahoo!ニュースTech Team Journalでも執筆中、Schoo(スクー)講師

ほとんどのIMEには単語登録の辞書は1つしかありません。

ところがGoogle日本語入力には複数の辞書に分けて単語登録する機能があります。

本記事ではGoogle日本語入力で複数の辞書を管理する方法について紹介します(参考:単語登録のやり方はこちら)。

複数の辞書とは?

そもそも「複数の辞書」とはどういう意味でしょうか?

ここで言う「辞書」とは、単語登録のデータが保存されている辞書のことです。

Google日本語入力にある複数の辞書について

Google日本語入力には、その「辞書」を複数に分けて管理できます。

次の「Google日本語入力 辞書ツール」の画像をご覧ください。

「Google日本語入力 辞書ツール」の画像
「Google日本語入力 辞書ツール」の画像

画面の左のほうに「base」「business」「code」といった名前がいくつか見えますよね。

これら1つ1つが辞書です。

たとえば「base」という辞書には、基本的な単語を登録していて、「business」ならビジネスで使う単語登録、「code」にはHTMLやCSSなどのコードが登録されています。

これはわたしが意図的に分けて管理しているだけですよ! 初期設定では辞書は1つだけです。

複数辞書による管理のメリット・デメリット

もちろん、こんなふうに辞書を分けなくても問題ありません。

でもわたしのような単語登録のヘビーユーザーの場合は、分かれていたほうが管理しやすいというメリットがあります。

たとえば変換候補に出てほしくない「抑制単語」は、1つの辞書に収まっていたほうが管理しやすいのです。

逆にデメリットもあります。

適当に辞書データを分けていると、削除したいときに「どこに入れたんだっけ?」と探すのがたいへんに……。

そうなるぐらいなら、複数辞書ではなく1つの辞書での管理をオススメします。

新しい辞書を作る方法

では具体的に新しい辞書を作る方法を紹介しましょう。

「辞書ツール」を開く

まずは「辞書ツール」のウィンドウを開きます。

WindowsとMacではやり方が違うので、それぞれ紹介しますね。

Windowsの場合

画面下部にあるタスクバーからIME(文字入力プログラム)のアイコン右クリックし、「辞書ツール」を選択しましょう。

マウスの右クリックをして「辞書ツール」を選択
マウスの右クリックをして「辞書ツール」を選択

Macの場合

画面上部にあるメニューバーからIME(文字入力プログラム)のアイコンをクリックし、「辞書ツール…」を選択しましょう。

「辞書ツール...」を選択
「辞書ツール…」を選択

「辞書を作成」する

左上にある「管理」というメニューから「辞書を作成…」を選択します。

「辞書を作成...」を選択
「辞書を作成…」を選択

辞書名を決める

ウィンドウが現れるので、辞書名を決めて入力します。

辞書名を決めて入力
辞書名を決めて入力

なお、名前は日本語でもアルファベットでも大丈夫です。

左のメニューに追加される

これで左のメニューに追加されました。

左のメニューに追加される
左のメニューに追加される

違う辞書に単語登録する方法

では、新しく作った辞書に単語登録するにはどうすればいいのでしょうか?

Google日本語入力で単語登録をするウィンドウには「登録先辞書」という項目があります。

「登録先辞書」から選択
「登録先辞書」から選択

ここでさきほど作った辞書名を選べばその辞書に登録されますよ。

辞書を削除する方法

では作成した辞書を削除するにはどうすればいいのでしょうか?

次のように、作成した辞書の上で右クリックし「この辞書を削除」を選択すればOKです。

辞書を削除する
辞書を削除する

辞書のインポート・エクスポート

なお、辞書のインポートやエクスポートについては以下の記事をご覧ください。

単語登録でインポート・エクスポートのやり方

まとめ

今回紹介した辞書の複数管理はすこし効率化マニア向けです。

そもそもGoogle日本語入力以外のIMEには備わっていない機能なので、必要な人だけ参考にやってみてください。

ただし、管理の仕方によっては逆に使いにくくなるだけなのでお気をつけを!

著書の紹介

わたしは自他共に認める「効率化オタク」です。

そのわたしが、KADOKAWAさんから『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』という書籍を出版しました(おかげさまで重版もされました)。

この記事を気に入ってくれたなら、きっと満足していただけるはず。

単語登録の魅力を広めよう!
ABOUT US
ヨス
データ入力のアルバイトをしていた20代のころ、頭を使わなくてもよい「単純作業」をいかに頭を使って効率化するかに情熱を燃やす。この経験から、自分が効率化に異常な関心があることに気づく。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)と『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。