動詞を単語登録するときは「活用」を登録する

動詞を単語登録する
ヨス

執筆者

ヨス(矢野洋介)
業務効率を改善し、タイムパフォーマンスを高める時間最適化の専門家。「単語登録」の便利さを伝える「単語登録エバンジェリスト」。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)、『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。Yahoo!ニュースTech Team Journalでも執筆中、Schoo(スクー)講師

文字を入力するときに便利な単語登録。決まった言葉を決まった「読み」で呼び出すだけだと思っていませんか?

実は、動詞の活用も自動でやってくれる機能があるんです。

本記事では単語登録で動詞の活用を設定する方法を紹介します(参考:単語登録のやり方)。

「動詞」を単語登録するときのコツ

新しい動詞を単語登録するときは、活用を考えて「動詞」として登録するのがポイントです。

たとえば、架空の動詞「単語登録たんごとうろ」があったとします。この場合、次のように単語登録しましょう。

単語登録例

  • 単語登録
  • たんごとうろ
  • 動詞カ行五段

ポイントは「品詞」のところのプルダウンで「動詞カ行五段」を選択すること。

こうすることで、次のような読みでもきちんと変換されます。

架空の動詞の活用例

  • 単語登録ない日はない。
  • 毎日、単語登録ましょう。
  • 単語登録ためには5つのポイントがある。
  • 君も単語登録よ。
  • いっしょに単語登録うか?
  • 単語登録てください。

たとえば「今日はたんごとうろきました」と入力して、Spaceキーを押すと「今日は単語登録きましたに変換されます。

自分で登録した言葉が、動詞として勝手に「活用」してくれるのです。

「活用」はどうやって見分けるの?

では、動詞の「活用」をどうやって見分けて選択すればいいのでしょうか?

これは簡単です。その動詞を「ない」のついた形にすれば、日本人ならすぐにわかります。

たとえば、さきほどの「単語登録たんごとうろく」という動詞を「ない」の形にすると「単語登録たんごとうろない」になりますよね(感覚でわかるはず)。

そして「ない」の前にくる「か」に注目です。ここに「か(つまり『あ段』)」がくるということは、五段活用になります。

そして「」がきているので「動詞行五段」を選べばいいというわけです。

ちなみに、新しい動詞はほとんどが「五段活用」になります。

【参考】「読み」にアルファベットを使用する例

この「動詞の活用」を登録する方法の応用編として、「読み」をアルファベットにする方法があります。

たとえばわたしは「書く」と「描く」を入力し分けるために、次のように単語登録しています。

単語読み理由
wrwrite(書く)」の略
drdraw(描く)」の略
2つの「かく」を出し分ける単語登録例

このように「読み」を分けることで、漢字変換時の「変換候補の競合」を避けられるのです。

本来なら次のように、2つの「かく」がケンカしてしまいます。

描く

  1. 描く
  2. 書く
「かく」で変換した例

そこで次のように、「読み」に「wr」を入れ、「動詞カ行五段」を設定するとどうなるでしょうか?

単語登録例

  • wr
  • 動詞カ行五段

wrきますなら書きますのようにきちんと変換されますが「wr」のあとに母音がくるときはうまくいきません。

たとえば「書いてください」を「wrいてください」と入力しようとすると「r」と「い」が合体してしまいwりてくださいになるので、変換がうまくいきません。

そのため「読み」にアルファベットを入れた動詞の活用は難しいです。

まとめ

本記事では動詞を単語登録するコツを紹介しました。

ほとんどのIME(日本語を入力するソフト)では、品詞の設定ができると思いますが、使っているIMEに品詞の設定がない場合はこの方法は使えません。

たとえばAppleの純正IMEは対応していないのです。

その場合はあきらめるか、ほかのIMEを使うようにしましょう。

単語登録にオススメのIMEはどれ?

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そのわたしが、KADOKAWAさんから『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』という書籍を出版しました(おかげさまで重版もされました)。

この記事を気に入ってくれたなら、きっと満足していただけるはず。

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ABOUT US
ヨス
データ入力のアルバイトをしていた20代のころ、頭を使わなくてもよい「単純作業」をいかに頭を使って効率化するかに情熱を燃やす。この経験から、自分が効率化に異常な関心があることに気づく。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)と『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。