文字を入力するときに便利な単語登録。決まった言葉を決まった「読み」で呼び出すだけだと思っていませんか?
実は、動詞の活用も自動でやってくれる機能があるんです。
本記事では単語登録で動詞の活用を設定する方法を紹介します(参考:単語登録のやり方)。
「動詞」を単語登録するときのコツ
新しい動詞を単語登録するときは、活用を考えて「動詞」として登録するのがポイントです。
たとえば、架空の動詞「単語登録く」があったとします。この場合、次のように単語登録しましょう。
単語登録例
- 単語登録
- たんごとうろ
- 動詞カ行五段
ポイントは「品詞」のところのプルダウンで「動詞カ行五段」を選択すること。
こうすることで、次のような読みでもきちんと変換されます。
架空の動詞の活用例
たとえば「今日はたんごとうろきました」と入力して、Spaceキーを押すと「今日は単語登録きましたに変換されます。
自分で登録した言葉が、動詞として勝手に「活用」してくれるのです。
「活用」はどうやって見分けるの?
では、動詞の「活用」をどうやって見分けて選択すればいいのでしょうか?
これは簡単です。その動詞を「ない」のついた形にすれば、日本人ならすぐにわかります。
たとえば、さきほどの「単語登録く」という動詞を「ない」の形にすると「単語登録かない」になりますよね(感覚でわかるはず)。
そして「ない」の前にくる「か」に注目です。ここに「か(つまり『あ段』)」がくるということは、五段活用になります。
そして「か」がきているので「動詞カ行五段」を選べばいいというわけです。
ちなみに、新しい動詞はほとんどが「五段活用」になります。
【参考】「読み」にアルファベットを使用する例
この「動詞の活用」を登録する方法の応用編として、「読み」をアルファベットにする方法があります。
たとえばわたしは「書く」と「描く」を入力し分けるために、次のように単語登録しています。
単語 | 読み | 理由 |
---|---|---|
書 | wr | 「write(書く)」の略 |
描 | dr | 「draw(描く)」の略 |
このように「読み」を分けることで、漢字変換時の「変換候補の競合」を避けられるのです。
本来なら次のように、2つの「かく」がケンカしてしまいます。
そこで次のように、「読み」に「wr」を入れ、「動詞カ行五段」を設定するとどうなるでしょうか?
単語登録例
- 書
- wr
- 動詞カ行五段
wrきますなら書きますのようにきちんと変換されますが「wr」のあとに母音がくるときはうまくいきません。
たとえば「書いてください」を「wrいてください」と入力しようとすると「r」と「い」が合体してしまいwりてくださいになるので、変換がうまくいきません。
そのため「読み」にアルファベットを入れた動詞の活用は難しいです。
まとめ
本記事では動詞を単語登録するコツを紹介しました。
ほとんどのIME(日本語を入力するソフト)では、品詞の設定ができると思いますが、使っているIMEに品詞の設定がない場合はこの方法は使えません。
たとえばAppleの純正IMEは対応していないのです。
その場合はあきらめるか、ほかのIMEを使うようにしましょう。