単語登録をするとき、変換候補でジャマをする言葉がありますよね?
たとえば、わたしの姓は「矢野」ですが、漢字に変換するときに「矢の」になったりします。
でもこれは最初から登録されている言葉なので、削除できないのでは?
いいえ、削除できます!
本記事ではその解決方法として単語登録にそなわっている「抑制単語」という機能を紹介します。
ご注意ください
このページの目次
どうすれば変換される言葉を消せるの?
先述したように、わたしの場合やのと入力して変換したら矢野と出てほしいです。
ところが不思議なことに、毎日入力しているにもかかわらず、なぜか矢のと変換されることがあります。
はっきり言って「矢の」なんて単語は人生で99%使わないので消えてほしい!
自分で登録した言葉なら削除できますが、最初から入っている言葉を削除なんてできるのでしょうか?
実は、抑制単語として単語登録すれば解決します(参考:単語登録のやり方)。
たとえばGoogle日本語入力の単語登録なら、「品詞」のところで次のように「抑制単語」を選べばOK。
単語登録例
- 矢の
- やの
- 抑制単語
これで変換候補から「矢の」という単語が実質上、削除されました。
厳密には削除されたのではなく、存在するけれど変換されない処理をしたと言ったほうが正しいです。
いずれにせよ、もう二度と入力するときに出てきて変換のジャマをしません。
いらない言葉を「抑制単語」として単語登録する例
では具体的に抑制単語として単語登録をオススメするケースを具体的に紹介します。
「抑制単語」をオススメする例
変換でジャマをする単語を消したいとき
「抑制単語」として登録する例としてまず紹介するのは、変換でジャマをする単語を消したいときです。
たとえば「オススメ」と入力したいのに、変換ミスでおススメになっているのをよく見かけませんか?
「おススメ」なんて言葉を使うことはないので、こちらのように抑制単語として登録しましょう。
単語登録例
- おススメ
- おすすめ
- 抑制単語
これで二度と「おススメ」と変換されることはありません!
表記を統一したいとき
「抑制単語」として登録する例の2つ目は、表記を統一したいときです。
たとえばライターをしていると、あるメディアでは「ご存知ですか」ではなく「ご存じですか」と書くというようにルールが決まっています。
「先ほど」「先程」ではなく、「さきほど」と書く。「引越」「引越し」「引っ越」ではなく「引っ越し」と書く……というようにいろいろな言葉に細かいルールがあります。
でも、覚えるのは大変ですよね。
そこで「抑制単語」の活用です! 次のように単語登録すればOKです。
単語登録例
- ご存知ですか
- ごぞんじですか
- 抑制単語
これでごぞんじですかと入力し、変換してもご存知ですかは出なくなりました。
そのうえで、次のような単語登録をしておくと「あ! そうだった。『じ』はひらがなだった」と気づくはずです。
単語登録例
- ご存知ですか【→ご存じですか】
- ごぞんじですか
この場合、品詞のところは「名詞」でかまいません。
変換候補を1つだけにしたいとき
「抑制単語」として登録する例の3つ目は、変換候補を本当の意味で1つだけにしたいときです。
たとえばわたしは、アルファベット1文字に単語登録をしています。たとえばgで月が出たり、mで●が出るように。
でもgを変換したときにgが出てしまうことがあるのです。そこでこの「g」すら抑制単語として登録し、出ないようにしました。
単語登録例
- g
- g
- 抑制単語
これでスムーズに入力できるようになりました。
このアルファベットの変換をリセットする技は大変なのでGoogle日本語入力用の「辞書データ」を用意しました(参考:単語登録のインポート/エクスポートについて)。
ダウンロードして使ってくださいね。
まとめ
今回紹介した「抑制単語」は、登録がめんどうですが、地味に便利です。
テキストデータを用意して一気に登録してインポートするとラクなのでオススメですよ。
なお、Google日本語入力なら「抑制単語」だけは別の辞書データとして登録すると管理しやすいです。