同じ言葉を1日に2回入力したら単語登録しよう

使用頻度の高い単語を登録する
ヨス

執筆者

ヨス(矢野洋介)
業務効率を改善し、タイムパフォーマンスを高める時間最適化の専門家。「単語登録」の便利さを伝える「単語登録エバンジェリスト」。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)、『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。Yahoo!ニュースTech Team Journalでも執筆中、Schoo(スクー)講師

単語登録を効率的に使うコツのひとつが使用頻度の高い単語を登録することです。

たとえば毎日「お疲れ様です」と入力していたとすれば、気軽に単語登録しましょう。

本記事では、同じ言葉を1日に2回入力したら単語登録するというコツを紹介します。

毎日入力する言葉を単語登録しよう

デスクワークをしている人なら、お疲れさまですというあいさつを入力することが多いのではないでしょうか?

これをそのまま入力すると、思っている以上にキーを押しているのです。

次の表をご覧ください。

パソコン
(ローマ字入力)
スマホ
(フリック入力)
17回
OTUKARESAMADESUSpaceEnter
10回
確定

ちょっとしたあいさつなのに、パソコンだと17回もキーを押しているんですね(予測変換は含めていません)。

そこで「お疲れさまです」を「おつ」に単語登録(辞書登録)して、少ない入力回数で呼び出せるようにしてみます。

「おつ」で「お疲れさまです。」に変換する例
「おつ」で「お疲れさまです。」に変換する例

単語登録をしない場合と、単語登録をした場合を以下の表で比較するとどうでしょうか。

 登録なし登録あり
パソコン
(ローマ字入力)
17回
OTUKARESAMADESUSpaceEnter
5回
OTUSpaceEnter
スマホ
(フリック入力)
10回
確定
3回
確定

キーに触れる回数が少なくなることで入力時間が短縮され、効率化が図れます。

パソコンでもスマホでも、登録したほうが少ない動作で単語を入力できますね。

「この言葉、今日入力するの2回目だな」と思ったら単語登録を!

ではどのくらいの頻度で使用する言葉を登録すればいいのでしょうか?

わたしは「同じ言葉(名詞)を1日2回入力したら単語登録を!」と言っています。

単語登録する言葉は主には名詞ですね。

「以前登録した気がするけど……」と思ったとしても、もう一度登録してしまえばOK。単語登録したものを忘れてもいいんです。

わたしの場合、2,000単語以上登録していますが、ダブっているものもありますし、使っていないものもありますよ。

いらないと思えば削除もできますし、もっともっと気軽に使ってください。

登録すればするほど効率が上がる

単語登録(辞書登録)のすばらしさは、文字を入力すればするほど効率化が図れることです。

たとえば、お疲れさまですを入力するのに1回2秒かかっていたとします。

それを1日に10回入力していたとすれば、1日20秒、1週間で140秒、1か月で600秒(10分)、1年で7,300秒(2時間)。

もし、単語登録で1回0.5秒に縮めることができれば、次のようになります。

 1日1週間1か月1年
通常の入力
(2秒/回で計算)
20秒140秒10分2時間
登録あり
(0.5秒/回で計算)
5秒35秒2.5分30分

もちろん極端な例であることはわかって言っています。でも、このように「チリツモ効果」があるのが単語登録なのです。

使用頻度の高い単語を登録するほど効果的

これはつまり、使用頻度の高い単語を登録するほど効果的だということです。

同じあいさつでも「あけましておめでとうございます」のように1年のうち、数日しか使わないあいさつもありますよね。

これも1月には何度も入力するので単語登録したほうが便利ですが、頻度で言うと「お疲れ様です」のほうが圧倒的に高いです。

つまり、長いスパンで見ると「お疲れ様です」の単語登録のほうがより効率化に貢献することになります。

ということで、毎日何度も使う言葉は必ず単語登録しましょう

一度登録した単語は自分で削除しないかぎり消えることはないため、早く登録するほうがオトクですよ!

まとめ

本記事では、同じ単語を1日に2度入力したら単語登録しようという話をしました。

毎日返信しているメールや、上司へ送っている日報などを見直し、使用頻度の高い言葉を認識して単語登録しましょうね!

単語登録の魅力を広めよう!
ABOUT US
ヨス
データ入力のアルバイトをしていた20代のころ、頭を使わなくてもよい「単純作業」をいかに頭を使って効率化するかに情熱を燃やす。この経験から、自分が効率化に異常な関心があることに気づく。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)と『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。