単語を入力するとき、思っている単語がすぐに出てくれないことがあります。
たとえば「こんな感じでお願いします」と入力したつもりが、次のようになってしまった経験はありませんか?
よくあるミス
こんな漢字でお願いします。
本記事では、このようなミスを防ぐためにほかの言語のスペルを「読み」に活用する方法を紹介します。
入力したい単語がすぐに出てくれない問題
冒頭で紹介したように「感じ」と入力したいときを思い浮かべてください。
「感じ」と入力したいのに、間違えて「漢字」と入力してしまう原因はなんでしょうか?
次のように変換候補が競合していることです。
「感じ」って入力したいときにかぎって「漢字」が先に出てくるんですけどっ!!
わたしは、この「変換候補から選ぶ」という作業が苦痛です。
Spaceキーを押したら、なにも考えずにEnterキーを押して入力したい。
これは、日本語の単語に同音異義語(音が同じで意味が違う言葉)が多いことが原因です。
同音異義語は「感じ / 漢字」のほかにも、次のように無数に存在します。
同音異義語の例
書き出すと、本当に無限に出てきますよね?
入力ミスが起こる原因は、ほかの単語とかぶっている「同じ読み」で入力しようとするから、つまり「感じ」という単語を「かんじ」という読みで入力しようとするから「漢字」という単語と競合するのです。
同音異義語の単語登録についてはこちらをご覧ください。
ポイントは日本語に存在しない読みで単語登録すること
「かんじ」という「読み」を使わずに「感じ」と入力するには、どのようにすればいいのでしょうか?
「読み」としてほかの言語のスペルを利用する方法があります。
たとえば「感じ」を英語のスペル「feel(感じる)」で入力できるように単語登録してはいかがですか?(参考:単語登録のやり方)
単語登録例
- 感じ
- ふぇえl
ローマ字入力で「feel」と入力したとき、自動的にふぇえlになるので、ふぇえlを「読み」のところに入れています。
ここでのポイントは、「ふぇえl」という言葉が日本語に存在しないことです。
ふぇえlと入力し、Spaceを押しても、ほかの変換候補が出てきません。
先述した、かんじで漢字変換したときの例と比較するとこのとおりです。
つまりこの単語登録のワザを使えば、「『感じ』と入力したいのに『漢字』が先に出てきてイライラする」という状態を防げるようになります。
ほかの例には次のようなものがありますよ。
単語 | 読み | 理由 |
---|---|---|
木 | tれえ (tree) | 「tree(木)」の意味 |
買 | ぶy (buy) | 「buy(買う)」の意味 |
日 | だy (day) | 「day(日)」の意味 |
店 | しょp (shop) | 「shop(店)」の意味 |
言 | さy (say) | 「say(言う)」の意味 |
【注意】対応する単語のスペルが長いものには使えない
この方法は、英語に詳しい人に特にオススメできますが、弱点もあります。
対応する単語のスペルが短い場合はいいのですが、実はスペルが長い場合は使えないのです。
たとえば「興」という漢字の読みを考えてみましょう。
興興味interesting(英語で「興味深い」の意味)という発想で、次のように単語登録したらどうなりますか?
単語登録例
- 興
- いんてれsちんg
「興」という1つの漢字を入力するためだけに「いんてれsちんg(interesting)」と入力するのはムダがありすぎますよね。
「読み」が長くなると、入力ミスも起こりやすくなります!
これなら「興味」と入力して「味」だけ削除したほうがはやいレベルです。
スペルが長い場合は、次のように「略して登録する」のをオススメします。
単語登録例
- 興
- いr
「interesting」を略して「 ir 」にしておくと、入力が圧倒的にラクです。
詳しくは「子音だけを取り出して「読み」に使う方法をご覧ください。
まとめ
今回紹介した、ほかの言語のスペルを「読み」に活用する方法ですが、英語以外でもかまいません。
中国語が得意なら中国語を、スペイン語が得意ならスペイン語を「読み」として活用しましょう。