単語登録を効果的に活用するために、もっとも大切な考えかたをご存じですか?
それは、変換候補が重ならないようにして、「選ばない」という状況を作ることです。
本記事では「変換候補が重なる(競合する)とはどういうことなのか?」について紹介します。
このページの目次
「変換候補が重なる」とは?
さっそく、「変換候補が重なる」という言葉が、どのような状態を指すのかを紹介します。
たとえば、さいこうと入力し、Spaceキーを押すと次のようになりますよね?
つまり、「さいこう」と読む言葉が複数あるということです。
たとえば「再考」と入力したいとき、ほかの変換候補がジャマで選ぶのが大変ですよね。
変換候補たちが「私を使ってくれ〜」とお互いに主張し合っているように見えますよね。
当サイトではこの状態を「変換候補が重なる」、もしくは「変換候補が競合する」と呼んでいます。
逆に「芋」のように、変換候補がほぼない言葉も存在します。
そういう言葉の場合、いもと入力し、Spaceを押してなにも考えずにEnterキーを押せるため、ラクですよね。
単語登録するときは変換候補が重ならないように
この「変換候補が重なる」という現象は、自分が単語登録をするときにも気をつけましょう(参考:単語登録のやり方)。
たとえば、「こんにちは」をこんで単語登録するとします。
単語登録例
- こんにちは
- こん
そして「こんばんは」も、こんに登録したとします。
単語登録例
- こんばんは
- こん
どちらも「こん」からはじまるという理由から、上のように登録しましたが、これはオススメしません。
なぜなら、「変換候補が重なる」からです。
こんと入力し、変換すると、次のようになることでしょう。
こんと入力し、「選ぶ」という動作が必要になってしまいます。
しかもこの例だと「こん」と発音する言葉は「婚」「近」「紺」のように最初からいろいろあるため、変換候補だらけになってしまいます。
そうなると単に「紺」と入力したいときにも「こんにちは」や「こんばんは」が出てきてジャマをすることに。
同じ「読み」に複数の単語を登録することだけでなく、すでに存在する「読み」に登録することもオススメできないのです。
変換候補のない言葉に単語登録する
ではどうすればいいかというと、変換候補が重ならない「読み」で単語登録することです。
たとえば、「こんにちは」をこんちに登録するとどうでしょう?
単語登録例
- こんにちは。
- こんち
スムーズに入力できるようになるはずです。
「こんち」で変換すると次のように変換候補はいろいろと出ますが、なぜ競合しないのでしょうか?
どの変換候補も通常は使わないからです。変換候補があっても、それらが使わない言葉であれば「変換候補がない」とみなします。
変換候補が競合して困るシチュエーションというのは、2つ以上の「読み」の両方を使うときだからです。
たとえば「機能」と「昨日」のような言葉は、どちらも使う可能性があるため、競合して入力ミスが起きやすくなります。
それでも競合する場合はアルファベットを混ぜる
もし「紺地」という地名に住んでいる人の場合はどうすればいいのでしょうか?
この場合は「紺地」と入力する機会も多くなるため、「こんにちは」をこんちに登録すると競合してしまいます。
こういう場合は「こんち」の一部をアルファベットにしてこんtにしてもいいですね。
単語登録例
- こんにちは。
- こんt
日本語に「こんt」という「読み」をもつ言葉は存在しないため、変換候補が競合することは絶対にありえません。
読みが「ひらがな」だけで終わらないようにするのがポイントです。
さらに、アルファベットだけにしてktに登録すると打鍵数が減り、さらに入力が速くなりますね。
【例外】あえて変換候補のある「読み」に単語登録する
例外として、変換候補のある「読み」にあえて単語登録する場合もあります。
詳しくは変換候補のある「読み」に単語登録するをご覧ください。
まとめ
本記事で紹介しているように、単語登録するときは「変換候補」が重ならない、競合しないようにしましょう。
競合しないようにする具体的な方法は単語登録のコツをご覧ください。