たとえば、よろしくお願いします。をよろで単語登録する人は多いと思います。
でも「よろ」のような日本語形式の言葉で単語登録する必要がないことをご存じですか?(参考:単語登録のやり方)
本記事では、日本語にない「読み」で単語登録するというコツについて紹介します。
このページの目次
日本語の「常識」がジャマをする?
わたしたちが使っている日本語では、ほとんどの音声が「子音+母音」という構造です。
タイピングするときも「よ」なら子音のYと母音のOの2つのキーを打って入力しますよね?
「ろ」なら、RとOを打つことになります。
「そんなこと当たり前でしょ?」と言われそうですが、単語登録のポテンシャルを引き出そうとしたときにこの「常識」がジャマをすることもあるのです。
「読み」は日本語で入力するもの?
日本語の常識に引きづられ、単語登録の「読み」は日本語で入力するものだと無意識に思っている人が多いはず。
たとえば、よろしくお願いします。ならよろで単語登録するのが当たり前だと思っていないでしょうか?
単語登録例
- よろしくお願いします。
- よろ
実は次の例のように、「読み」は日本語にない言葉でもいいのです。
単語登録例
- よろしくお願いします。
- y1っp
実際にこんな「読み」で登録すると、入力するのにむしろ時間がかかってしまうのでダメですよ!
ここでお伝えしたいのは、「読み」は、日本語に存在しない言葉でも問題ないということです。
むしろ日本語にない「読み」で登録するのがコツ
日本語に存在しない言葉で単語登録してもいいと紹介しましたが、それどころか日本語にない言葉で登録することがコツです。
たとえば、自分の住所をじゅうしょやじに単語登録する人は多いですが、「じゅうしょ」も「じ」も日本語として存在します。
「じゅうしょ」なら「住所」が、「じ」なら「地」「時」「字」などいろいろな言葉がありますよね。
つまり「じ」に登録した自分の住所を出そうとすると、次のようになるということ。
そうなると「選ぶ」という作業が必要になりますよね……。
そのため単語登録の「読み」は、絶対に変換候補で競合しない言葉、つまり日本語にない「読み」が有効ということです。
アルファベットだけの「読み」がオススメ
日本語にない「読み」でもっとも短いものといえば、アルファベット1文字です。
たとえば「読み」としてyを登録した次の例をご覧ください。
単語登録例
- よろしくお願いします。
- y
これだと入力もかなりラクでしょうね。
ただ、アルファベットの数には制限があるので、よろしくお願いします。ごときに使うのはもったいない気もします。
そのため、次のようにアルファベット2文字に登録するのも、1つの方法ですね。
単語登録例
- よろしくお願いします。
- yr
この例では、「YOROSHIKU(よろしく)」を略して「 yr 」で単語登録しています。
「yr」という日本語は存在しないので、競合することはない。つまり、Spaceを押してすぐにEnterを押せるということになります。
ちなみに、アルファベット1文字に単語登録するのは「頻出する記号」をオススメしています。
「単語」と「読み」が一致していなくてもOK
以上のことから、単語登録の「単語」と「読み」は「こうしなくては!」というルールがないことがわかります。
たとえば、次のような登録をしてもいいということですね。
単語登録例
- 左
- みぎ
みぎと入力&変換すると左になる意味不明な例です(笑)。
イタズラにしか使えません……。
とにかく「単語」と「読み」にはルールなどないことはよく伝わったのではないでしょうか?
この特性を利用して、次のように使い慣れた言葉を「読み」に使うという方法もあります。
単語登録例
- 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
- あけおめ
「あけましておめでとう」を丁寧に言うと「謹んで新春のお慶びを申し上げます」ですよね?
でも、この言い回しに慣れてないためパッと思い浮かびません。
そこで、使い慣れていて同じ意味を持つ言葉「あけおめ」を「読み」に登録するのです。
こうすることで、入力も速くなるだけでなく、タイピングのミスもなくなります。
まとめ
今回紹介したように、単語登録するときの「読み」では日本語にない言葉で単語登録するのがコツです。
柔軟な発想で、自分が覚えやすい文字を使って単語登録しましょう。