単語登録をするときに、なにも考えずに登録していませんか?
単語登録の「読み」を付けるときに知っておいてほしい概念が「言葉の裏面」です(参考:単語登録のやり方)。
今回は単語登録で使える「言葉の裏面」という考え方について紹介します。
このページの目次
「言葉の裏面」とはどういう意味?
いきなり「言葉の裏面」という専門用語を使ってしまいすみません。
わかりやすいように、いくつかの例をあげていきますね。
本来「裏面」は「りめん」と読みますが、「表裏」の「表面」に対するニュアンスで言っているため、わたしはあえて「うらめん」と読んでいます。
単語「住所」の裏面とは
例として「住所」という言葉の「裏面」について考えてみましょう。
たとえば、実際の住所は「住所」という言葉の裏面に該当します。
「住所」の表面と裏面
「住所」という言葉とは別に、実際の住所である「東京都単語区登録町1-2」も「住所」という言葉が指すものですよね?
同じ意味合いで、「電話番号」や「URL」、「メールアドレス」などにも次のような「裏面」があると考えられます。
表面 | 裏面 |
---|---|
住所 | 東京都単語区登録町1-2 (※ 自分の住所) |
電話番号 | 012-345-6789 (※ 自分の電話番号) |
URL | http://example.com (※ 自分のWEBサイト) |
メールアドレス | info@example.com (※ 自分のメールアドレス) |
「●」や「■」などの裏面とは
では今度は、「●」や「■」のような図形を入力することを想像しましょう。
「●」や「■」の裏面として考えられるものにはどういうものがあるでしょうか?
たとえば、「〇」や「□」です。
ただ単に色が変わっただけなので「裏面」という言葉で示しても理解しやすいですよね。
ほかにも、「★」の裏面は「☆」、「◆」の裏面は「◇」と言えます。
表面 | 裏面 |
---|---|
● | 〇 |
■ | □ |
★ | ☆ |
◆ | ◇ |
わたしの言っている「裏面」のニュアンスがわかっていただけましたか?
言葉の「裏面」を知ってどうするの?
言葉の「裏面」の例をいくつか紹介しましたが、これを知ってどうするのでしょうか?
もちろん、単語登録に役に立てます。
言葉の「裏面」を意識せずに単語登録したら?
先述した「住所」という言葉に戻りましょう。
たとえば、じゅうしょという「読み」に、東京都単語区登録町1-2(自宅の住所)を単語登録する人もいると思います。
単語登録例
- 東京都単語区登録町1-2
- じゅうしょ
これは賢い方法ですが、
弱点があります。
「表面」の単語を入力したいときに、「裏面」として単語登録した単語がジャマをするのです。
上の図は、「住所」と入力しているところですが、単語登録した「自分の住所」が真っ先に出てくるため、「変換候補から選ぶ」という作業が増えてしまいます。
この「選ぶ」という作業は、思っているよりも時間のロスになるため、極力避けなければなりません。
変換候補が競合することについてはこちらをご参考に!
「裏面」の単語は別の「読み」で登録しよう
そこでわたしがオススメしているのは「裏面」の単語を別の「読み」で単語登録すること。
たとえば;を利用して、次のように単語登録することで、変換候補として競合しなくなります。
単語登録例
- 東京都単語区登録町1-2
- じゅうしょ;
つまり次のように、入力するときの「読み」を区別するわけです。
単語 | 読み |
---|---|
住所 | じゅうしょ |
東京都単語区登録町1-2 | じゅうしょ; |
こうすることで、じゅうしょ;と打ってSpaceで漢字変換した瞬間に東京都単語区登録町1-2が入力できます。
逆に、住所と入力したいときに、東京都単語区登録町1-2が変換候補に出てジャマをすることもありません。
「裏面」の例
では、わたしが単語登録している「裏面」の例をいくつか紹介しましょう。
表面 | 裏面 |
---|---|
住所 | 東京都単語区登録町1-2 (自分の住所) |
● (黒い丸) | 〇 (白い丸) |
お問い合わせ | http://example.com/contact/ (お問い合わせページのURL) |
山田さん | yamada@example.com (山田さんのメールアドレス) |
「 」 (カギカッコ) | 『 』 (二重カギカッコ) |
━━━━━━━━━ (太い区切り線) | – – – – – – – – – – – – (細い区切り線) |
1 (数字) | 【1】 (カッコに入った数字) |
重要 | 【 重要 】 (カッコに入った文字) |
火曜日 | (火) (カッコに入った曜日) |
アメリカ | アメリカ合衆国 (正式名称) |
赤 | #ce000d (「赤」のカラーコード) |
↓ | ▼ ▼ ▼ (目立つ矢印) |
< | < (「<」のHTML特殊文字) |
あいうえお | あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやいゆえよらりるれろわゐうゑをん (すべての仮名) |
牡羊座 | 牡羊座(3/21〜4/20) (牡羊座に該当する日) |
「裏面」を入力したいときの「単語登録」のコツ
では「裏面」を入力したいときの「単語登録」のコツを紹介します。
パソコン(ローマ字入力)と、スマホ(フリック入力)の例を別々に紹介しますね。
【パソコン】ローマ字入力の場合
パソコン(ローマ字入力)で「裏面」を登録するときにオススメするのは;(セミコロン)を利用する方法です。
セミコロンが付いたときは「裏面」になっているというふうに考えましょう。
単語登録例
- 東京都単語区登録町1-2
- じゅうしょ;
セミコロンキーをフル活用しようもご覧ください。
【スマホ】フリック入力の場合
スマホのフリック入力で「裏面」を入力する場合はんを「読み」の頭にくっつける方法がオススメです。
なぜなら、んからはじまる言葉は存在しないため、変換候補と競合しません。
単語登録例
- 東京都単語区登録町1-2
- んじ
「んじ」の「じ」は「住所」の「じ」という意味です。
ふつうは言葉の頭にこない文字をくっつけて単語登録するワザもご覧ください。
まとめ
今回紹介した「言葉の裏面」の概念を知っておくと、単語登録をするときに効率的な「読み」を作れます。
ぜひ単語登録をフル活用して、快適な文字入力をしていってくださいね。