単語登録をもっとも活用できるのはどういうときでしょうか?
それは、入力しにくい言葉を単語登録するときです。たとえば、次のような言葉は入力しにくいですよね。
入力しにくい言葉の例
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
10階まで3回のぼってきた。
汚津過麗裟魔death
↑↑↓↓←→←→BA
「ほんとに!? それって$100($25×5=$100)もするの?」
本記事では入力しにくい文字の単語登録について紹介します(参考:単語登録のやり方)。
このページの目次
入力しにくい言葉とは?
では、入力しにくい言葉の種類とその登録のポイントについて詳しく紹介していきましょう。
長い言葉/文章
入力しにくい言葉として最初に紹介するのは、長い言葉や文章です。
たとえば、スリランカの首都「スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ」は長い言葉ですよね。
こういう言葉を日常的によく使うなら、必ず単語登録しておきましょう。

上の例ではすりぷらを変換するとスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテが出るように登録しています。
ほとんどの人は使わないと思うので、登録不要ですよ(笑)。
単語登録という名称ですが、もちろん次のように文章も単語登録できます。

この例でセミコロンを単語登録として使っている理由はこちらです。
キーで入力しにくい言葉
入力しにくい言葉として2つ目に紹介するのは、キーで入力しにくい言葉です。
たとえば小指で入力するZやPを連続で入力する単語「コピペ」や「ぜんぜん」って入力しにくくないでしょうか?
次のように単語登録してしまえば、入力スピードが上がるだけでなく、入力ミスも起こりません。
単語 | 読み | 理由 |
---|---|---|
ぜんぜん | っz (zz) | 「ぜんぜん(zenzen)」の略 |
挫折 | zs | 「挫折(zasetu)」の略 |
コピペ | kっp (kpp) | 「コピペ(kopipe)」の略 |
わざわざ | wz | 「わざわざ(wazawaza)」の略 |
個人的には「ピ」や「ポ」は非常に入力しにくいです。
入力しにくいなと思ったらぜひ登録しましょう! とくに「ぜんぜん」は登録をオススメです。
変換で出てこない言葉
入力しにくい言葉として3つ目に紹介するのは、変換で出てこない言葉です。
たとえば、珍しい名前の人や、珍しい地名に住んでいる場合、入力しづらいと感じている人も多いのではないでしょうか?
そういう場合はぜひとも単語登録しましょう。
単語登録例
- 五十山田
- いかいだ
ほかにも、友達とのあいさつで「汚津過麗裟魔death」と書くのが流行っていたとします。これは非常に入力しにくいですよね。
こちらのように単語登録すれば一瞬で入力できます。

入力にひと手間がかかる言葉
入力しにくい言葉として4つ目に紹介するのは、入力にひと手間かかる言葉です。
たとえば「→」や「↑」のような矢印、「★」や「■」のような記号は入力にひと手間かかります。
いちいちやじるしやほしのように入力するのは手間ですよね。
そこで単語登録です。とくに矢印はよく使うので、次のようにアルファベット1文字に単語登録するといいでしょう。


ほかにも「ChatGPT」や「iPhone」のように、正式名称のスペルが独特で入力しにくい単語も登録するといいですよ。
Shiftキーといっしょに入力する記号
入力しにくい言葉として5つ目に紹介するのは、Shiftキーといっしょに入力する記号です。
たとえば「ほんとに!? それって$100($25+$75=$100)もするの?」という文。
Shiftキーといっしょに押す記号ばかりで、入力が大変!
しかもShiftキーとなにをいっしょに押すのかも覚えにくいんですよね……。
ほかにもこういう記号がありますよね。
単語 | 入力方法 |
---|---|
! | Shift+1 |
# | Shift+3 |
& | Shift+6 |
( | Shift+8 |
) | Shift+9 |
= | Shift+ー |
〜 | Shift+^ |
? | Shift+/ |
「〜」を入力したいのにShift+ーを押してしまい、間違って「=」が入ってしまった経験はだれにでもあるのではないですか?
でも、たとえば「=」と「〜」を次のように単語登録すればラクだし、入力ミスもなくなります。

=は英語で「equal」と書くので、その略のeqで「読み」を登録しています。

〜をkrに登録しているのは「から(kara)」の略だからです。
同音異義語が多い言葉
入力しにくい言葉として6つ目に紹介するのは、同音異義語が多い言葉です。
同音異義語というのは、次の「かい」と読むような言葉ですね。
海
- 海
- 回
- 会
- 階
- 貝
- 解
- 下位
- 界
- 怪
上の図のようにかいと入力して変換すると、ずらっと同じ「読み」の言葉が出てきます。
そのため「10階まで3回のぼってきた」と入力したいときは、選び直す手間がかかるんですよね。
必ず選ぶ作業があるので、入力しづらいのです!
こんなときには、よく使うものを別々の「読み」で単語登録すればOK!


上の例で、なぜtmとflに登録しているのかというと次のとおりです。
単語 | 読み | 理由 |
---|---|---|
回 | tm | 「times(〜回)」の略 |
階 | fl | 「floor(〜階)」の略 |
子音だけを取り出して単語登録の「読み」に使うのをオススメします。
ちなみに、同音異義語を単語登録する例はこちらをご覧ください。
【参考】どうしても「読み」が覚えられない漢字
最後に、どうしても「読み」が覚えられない漢字を単語登録する裏技を紹介します。
たとえば「夥しい」を読めますか? わたしは覚えられるまで苦戦しました(笑)。
もちろん、コピペして検索すれば調べられますが、覚えられなくて何度も調べてしまうこと、ありますよね。
そういうときに、わたしは¥に「読み」とともに単語登録しています。
単語登録例
- 夥しい(おびただしい)
- ¥
これは入力するというよりも、読みかたを確認するための登録ですね。
「読み」が覚えられない漢字を単語登録する方法もご覧ください。
まとめ
本記事で紹介したように、入力しにくい文字は単語登録で入力しやすくなります。
スピードが上がるだけでなく、ミスする確率も減るので一石二鳥ですよ。