アルファベット1文字に単語登録しよう

アルファベット1文字に単語登録しよう
ヨス

執筆者

ヨス(矢野洋介)
業務効率を改善し、タイムパフォーマンスを高める時間最適化の専門家。「単語登録」の便利さを伝える「単語登録エバンジェリスト」。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)、『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。Yahoo!ニュースTech Team Journalでも執筆中、Schoo(スクー)講師

単語登録するときの「読み」として一番オススメしたいのがアルファベット1文字に登録する方法です。

たとえば、わたしは次のように登録しています。

「月」を「g」に単語登録
「月」を「g」に単語登録

本記事では、アルファベット1文字に単語登録するときのコツや、具体的に登録する例を紹介します。

アルファベット1文字に登録するスゴさについて

アルファベット1文字に単語登録すると、とにかく入力がラクになります(参考:単語登録のやり方)。

まずは、そのスゴさについてお話ししましょう。

単語登録は最低でも60文字が登録できる

単語登録は、最低でも60文字を登録できます(使っているIME=日本語入力ソフトによって違う)。

たとえば、次の文章はちょうど60文字です。

ちょうど60文字の文章例

本サイトは「快適な文字入力テクニックを伝えたい」という想いから運営しています。もしよかったら、お友達にも教えてあげてね。

もはや、「単語(・・)」というよりも「文章」ですよね。

60文字をアルファベット1文字に登録する例

この文章を、次のようにに単語登録するとどうでしょうか?

単語登録例

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この文章を入力するために、本来なら120回ほどキーボードを触らなくてはなりません。

ところが、に単語登録しておけば、キーに触る回数がSSpaceEnter
たったの3回になります。

「単語」と「読み」の長さに差があるほど効率がいいということですね!

アルファベット1文字に単語登録するときのコツ

では、アルファベット1文字を単語登録をするときのコツはどういうものでしょうか?

4つのコツがあるので、1つ1つ詳しく紹介しましょう。

頻出する言葉を登録する

まず知っておいてほしいコツは、「頻出する言葉を単語登録する」ということです。

アルファベットは26文字しかない

なぜ、頻出する言葉を登録するべきなのかと言うと、ルファベットは26文字しかないから。

つまり登録できる数に限りがあるので、めったに使わない言葉をアルファベット1文字に登録するのはもったいないわけですね。

頻繁に使う単語で登録したほうが、単語登録の恩恵を受ける回数が増えます

記号を単語登録しよう

ではどういう単語をアルファベット1文字に登録すればいいのでしょうか?

わたしがオススメしているのは、こちらの3つです。

たとえば「( 」のような記号は、文章を書いていると頻繁に出てきます。

これをに単語登録したアニメーション画像をご覧ください。

「カッコ」を「c」に単語登録した例
「カッコ」を「c」に単語登録した例

非常に入力しやすくなりました。

こういった記号は「頻繁に使うことで伝わりやすくなる」という利点もあるので、ぜひ簡単に入力できるように登録しましょう

アルファベットを2連打して登録

アルファベットを2連打して登録するワザもあわせて紹介しておきます。

「カッコ開き」はアルファベット1文字、「カッコ閉じ」は同じアルファベットを2連打……というふうにルールを作って登録すると便利です。

「c」でカッコ開き・「cc」でカッコ閉じ
「c」でカッコ開き・「cc」でカッコ閉じ

詳しくはアルファベット2連打に単語登録するワザをご覧ください。

アルファベットを2連打で単語登録する方法

【参考】一時的に多用する文章を登録する

一時的に多用する文章をアルファベット1文字に登録するという裏技もあります。

一時的に多用する文章を単語登録しよう

母音1文字には単語登録しない

アルファベット1文字に単語登録するときのコツの2つ目は、「母音1文字には単語登録しない」ということです。

母音は入力した瞬間に「ひらがな」になる

なぜなら、母音は入力した瞬間に「ひらがな」に変換されるから。

たとえば、と入力しても、その瞬間にになりますよね。

も同様になります。

母音は変換候補が競合する

入力した瞬間に「ひらがな」になるということは、変換候補が競合してしまうことを意味します。

たとえば、の競合は次のとおり。

  1. ひらがな
  2. [半] カタカナ
  3. 亜の旧字体
変換候補が競合する例

つまり「あ=a」に単語登録してしまうと、これらの変換候補の中から「選ぶ」という作業が発生してしまうのです。

変換候補が重なる(競合する)ことについてもどうぞ。

競合する変換候補をなくする方法

【参考】母音には「セミコロン」を追加する

母音1文字に「セミコロン」などを追加することで、母音1文字にも単語登録できるようになります。

たとえば、次の単語登録例をご覧ください。

「♪」を「お;」に単語登録
「♪」を「お;」に単語登録

お;という日本語はないため、競合しないというわけですね。

セミコロンを単語登録に活用する方法もご覧ください。

単語登録にはセミコロンを活用しよう

「 n 」に単語登録するときは「ん」に

アルファベットの「 n 」の1文字に単語登録したいときは、注意が必要です。

登録するときにで登録しても登録できません。

で登録するようにしましょう。

「n」で「年」を単語登録
「n」で「年」を単語登録

この例では「年」の読みである「ねん(nen)」の頭文字からを登録しています。

記号や数字1文字にも単語登録できる

本記事は「アルファベット1文字」に単語登録するという内容ですが、「記号1文字」や「数字1文字」にも単語登録できます(参考:単語登録の「読み」に使える文字一覧)。

例として「@」と「¥」を活用する例を見てみましょう。

「@」を単語登録に活用する例

「@」は、もともとメールに使われていましたが、最近ではSNSで誰かをタグ付けするときに使います。

たとえば「@Taro Yamada」のようにすると、その相手をタグ付けできますよね。

では、よく使う人のタグ付けの名前を単語登録してみてはどうでしょうか?

単語登録例

  • @Taro Yamada

いつもハンドルネームで呼んでいるから名前を覚えられない!」という場合にも活躍します。

X、Slack、discordなどでは単語登録でタグ付けができましたが、Facebookでは使えませんでした。

「¥」を単語登録に活用する例

今度は「¥」を活用する例です。

わたしは、入力するときにどうやってキーを打てばいいかわからない漢字を¥に単語登録しています。

単語登録例

  • 已(イ)

お金を払って漢字を教えてもらうイメージです!

漢字が覚えられないときは単語登録を活用しよう」もご覧ください。

アルファベット1文字に単語登録例する例

最後にアルファベット1文字に登録している単語登録例を紹介します。

わたしはHTMLコード(WEB制作にだけ必要な文字)も単語登録しているので、それはスルーしてくださいね。

単語読み理由
<a href="#">あ;
(a;)
Aタグ」の略 + セミコロン
<span class="bold">Bold(太字)」の略
「( 」と「 C 」の形が似ているから
down(下へ)」の略
※ 未決定え;
(e;)
forward(前へ)」の略
gatsu(月)」の略
hi(日)」の略
※ 未決定い;
(i;)
「!」をひっくり返すと「j」に似ているから
kagi(カギカッコ)」の略
━━━━━━━━━━line(線)」の略
maru(丸)」の略

(n)
nen(年)」の略
お;
(o;)
onpu(音符)」の略 + セミコロン
<p>Pタグ」の略
question(クエスチョン)」の略
return(戻る)」の略
sumitsuki(墨付きカッコ)」の略
※ 未決定
※ 未決定う;
(u;)
<!--vanish(見えなくなる)」の略
※ 未決定
数学の「x(エックス)」のような使い方をしているから
※ 未決定
(*´~`*)
(^_^;ゞ
(T▽T)
顔文字をいくつか登録。押しやすい位置にあるからで、意味はない
info@example.com自分のメールアドレス
※ 覚えられない漢字を単語登録お金を払って教えてもらうイメージ
単語登録の例

もし参考になるものがあれば、真似してみてくださいね。

まとめ

今回紹介した、アルファベット1文字に単語登録するワザはやらないと損するほどのテクニックです。

自分で頻繁に使う文字、特に記号をアレンジして登録しましょう。

著書の紹介

わたしは自他共に認める「効率化オタク」です。

そのわたしが、KADOKAWAさんから『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』という書籍を出版しました(おかげさまで重版もされました)。

この記事を気に入ってくれたなら、きっと満足していただけるはず。

単語登録の魅力を広めよう!
ABOUT US
ヨス
データ入力のアルバイトをしていた20代のころ、頭を使わなくてもよい「単純作業」をいかに頭を使って効率化するかに情熱を燃やす。この経験から、自分が効率化に異常な関心があることに気づく。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)と『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。